少年は、アメリカの有名幼稚園に入学し、そこで毎年開催される『お遊戯会』で主役を張るのが夢でした。
演技の基礎を学んだ少年は、首尾よく今年の『お遊戯会』の主役に抜擢されました。
日本からは親戚一同が応援に駆け付けたほか、見ず知らずの日本人も、わざわざ高額の渡米費用を払って少年の演技に興じました。
更にその模様は日本でもテレビ中継され、多くの日本人が熱狂している?ようでした。
そんな中、生活苦で喘ぐ東京大学農学部の学生Sは疑問に思ったのです。
『あの少年は世間の人を喜ばせるためにお遊戯をしているのではない!自分自身の満足のためなんだよ!』。
その証拠に、少年は、お遊戯会の成功と引き替えに『使えきれないほどの高額なギャラ』を貰うことを幼稚園側と取り決めていたのです。
学生Sは、テレビ中継を見ながら言いました。
『ふざけんな!』。
そして、彼は『画面でハシャイデいる少年』に向かって『100円ショップで購入した、くそまずい韓国製のカップヌードル』を投げつけたのです…
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