延命十句観音経を3000回唱えると観世音菩薩の法力により『霊験』が起こるとされています。
ここで皆さんに知って頂きたいことは、霊験を起こす観世音菩薩は、『延命十句観音経を唱えている人固有の観世音菩薩』と言うことです。
JR大船駅前にある『観世音菩薩』でも京都の三十三間堂に鎮座している『観世音菩薩』でも、凡そ一般的観念的な『観世音菩薩』でもありません。
例えば、『ひろし』さんが、延命十句観音経を唱えると『ひろし観世音菩薩』が、『りか』さんが延命十句観音経を唱えると『りか観世音菩薩』が(通常人には見えませんが)貴方の前に立ち現れるのです(厳密には背後ですが…)。
なぜ、固有の観世音菩薩が立ち現れるかと言うと、『貴方の波長に合った固有の観世音菩薩』でないと、貴方の運命を修正するような法力が使えないからなのです。
ちなみに、14世紀に野島(現在の横浜市金沢区)の漁師の妻が、嫉妬から照手姫(てるてひめ)を松の木にしばりつけて、松の青葉でいぶり殺そうとした際に姫を救済するために立ち現れた観世音菩薩は『照手観音』と言われていますが、それはまさしく『照手姫固有の観世音菩薩』なのです。
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