一般の方は、法律的な争いについて、人と交渉することは余りないと思います。
しかし、人間性が極めて劣化している現在の社会状況に置いては、『社会的な権力を持った、会社、法人、その他の組織が私たちに法外な要求、妥当でない金銭を請求してくる場合も少なくありません』。
その場合、最終的には『弁護士』に依頼しなければならないケースもあるでしょうが、『あまり高額ではない』金銭トラブルについて、いきなり弁護士を利用するのはお勧めしません(費用も掛かりますし、そもそも受任した弁護士がスムーズに案件を処理してくれるとは限りません。却ってオオゴトになる可能性も十分ありますね…)。
先ずは、『法外な要求をしてくる相手』に対して、皆さんの『毅然とした態度(相手の要求は理不尽、正義の理念から外れていること』を示すことが何よりも大切です。
簡単に言うと『めんどくさい相手だなあ』と思わせることです。
但し、その際は以下の点に注意してください。
1.根拠を示しつつ、相手と対峙する。
※感情任せに相手方と交渉するのではなく、『これこれ、このような理由で、貴方の考えは間違っていますよ、あるいは配慮が足りないですよ』と迫ること。
2.1と関連しますが、その際法的な根拠も同時に示すこと。
※例えば、『〇〇法第〇条に反する』とか『〇〇省のガイドラインから逸脱している』等、相手が一応は『そうなのかな?』と思わせるような根拠である必要があります。
3.1.2.と同時に『相手の感情面にも訴える』
※例えば、貴方のしていることは『常識的にもおかしいですよ』という文言も付け加える。
4.若干高めの要求をする。
※自分の要求ギリギリの線を相手方に提示するのではなく、(譲歩することを前提に)高めのラインを相手方に提示する。
なお、その際、【高すぎないよう注意してください】。
5.以上のことを主張するためにも、『事前に英気を養う(心の準備をしておく)』こと。
追伸:組織の論理に『どっぷりと漬かり込んでいる人』は『目の前に存在する人間の痛みなど到底分かりません』。
その様な相手と対峙するのは、本当に疲れます。
昨日、ある案件で私が感じたことです。
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